入学試験(読み)にゅうがくしけん(英語表記)entrance examination

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

入学試験
にゅうがくしけん
entrance examination

志願者のなかから入学を許可する者を選抜するための試験。日本では 1894年に尋常中学校の入学を学力試験によると定めて以来,中等以上の学校の入学者はもっぱら学力試験の成績によって選抜されてきた。大正期以降,進学志望者の急増に伴って,いわゆる「受験地獄」の状況を現出した。その後内申書人物考査口頭試問の導入などの改善策が試みられ,また,第2次世界大戦後も共通第1次学力試験や大学入試センター試験の制度化,推薦入学制の採用など,さまざまな改革が行なわれてきた。

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デジタル大辞泉の解説

にゅうがく‐しけん〔ニフガク‐〕【入学試験】

一定の入学者を選ぶために入学志願者に対して行う試験。入試 春》「―幼き頸(くび)の溝ふかく/草田男

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世界大百科事典 第2版の解説

にゅうがくしけん【入学試験 entrance examination】

入学志願者の中から入学を許可すべき者を決定するために実施される試験。普通は,入学志願者の数が収容定員を超過する場合に行われる。〈入学試験〉の語が日本で最初に用いられたのは,1894年のことで,この年尋常中学校規定の中で,志願者が定員を超えた際には,入学試験によって選抜することが定められた。その後,この入学試験の結果を基準として,成績上位者より順に収容定員まで合格者を決定する方式は,さまざまな教育段階での入学者選抜方式として用いられるようになってきている。

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大辞林 第三版の解説

にゅうがくしけん【入学試験】

学校が入学者を選抜するために行う試験。入試。 [季] 春。

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世界大百科事典内の入学試験の言及

【試験】より

…現代社会では,資格試験の多くは学校の卒業資格,すなわち学歴を受験資格としたり,さらには試験免除の条件としており,これによって二つの試験制度は有機的に統合され,教育的選抜と社会的(職業的)選抜とが,一つの連続的な過程を構成することになる。現代社会の試験制度をめぐる病理や弊害の多くは,この点とかかわっており,日本の入学試験を中心とした激しい受験競争は,その際だった例として知られている。 試験はそれ自体,人間の能力を評価する一方法にすぎないが,技術のつねとして,多様な目的を達成するうえで,手段としての利用可能性をもっている。…

【受験参考書】より

…中学校の卒業生数は,1903年になって年1万人の水準を超したが,受験参考書の出版点数はこのころから急に増大する。高等・専門学校への入学希望者が増大したのに上級学校の定員枠がそれに応じて増大しなかったから,入学試験が競争試験の性格を強くもつようになったのである。こうして,受験参考書がその形をととのえたのは1910年前後のこととみてよい。…

【大学】より

…高等教育と研究のための機関。国によって年限,形態,理念などは異なるが,ほぼ18歳以上の青年男女を受け入れ,学校体系の最上部分を占める機関である点は共通している。日本の現行制度では,高等学校の上に位置し,修業年限4ヵ年の大学(ただし医学および歯学の学部は6年以上)と,2~3ヵ年の短期大学とがある。また設置者による区別として国立,公立(都道府県立または市立)および私立(学校法人の経営するもの)の3種類がある。…

※「入学試験」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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