帳元(読み)チョウモト

デジタル大辞泉 「帳元」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐もと〔チヤウ‐〕【帳元】

帳簿元締めの意》
金銭の帳簿をつかさどる役。また、その人。
江戸時代興行物などの勘定を扱う役。また、その人。

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精選版 日本国語大辞典 「帳元」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐もとチャウ‥【帳元】

  1. 〘 名詞 〙 ( 帳簿の総元締めの意 )
  2. 金銭の収支や勘定などの帳簿をつかさどる役目。また、その人。金銭出納の責任者。
    1. [初出の実例]「其の内に帳元から葉書が来た」(出典:土(1910)〈長塚節〉五)
  3. 江戸時代の劇場で、勘定の一切を取り締まる役目。座元の下にいて、表方(おもてかた)、つまり営業方面一切の事務を支配する役目。また、それらの人。
    1. [初出の実例]「仕切場の事と仕切場手代の内に当番といふものあり。是は帳元の下役にて時々帳元の名代を勤る至てむつかしき役にて」(出典:劇場新話(1804‐09頃)下)

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