精選版 日本国語大辞典 「仕切場」の意味・読み・例文・類語 しきり‐ば【仕切場】 〘 名詞 〙① 芝居小屋で、金主、帳元、会計方、奥役などが詰めていて、一切の会計を取り扱った所。また、そこへ詰めている手代。上方では、勘定場という。[初出の実例]「いつの比にか色と欲との堺町に、仕切(シキ)り場(バ)を勤めし男ありけり」(出典:洒落本・跖婦人伝(1753))② 鶯餠(うぐいすもち)の異称。[初出の実例]「花に来啼鶯は、仕切場(シキリバ)と名を同ふす」(出典:洒落本・大劇場世界の幕なし(1782))③ 回収してきた廃品を整理、取引する所。[初出の実例]「廃品買い、つまり屑屋をやっている。仕切場で金を借り、集めた品を再び仕切場で買い取ってもらい」(出典:ヤゴの分際(1962)〈藤枝静男〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例