常喜村(読み)じようぎむら

日本歴史地名大系 「常喜村」の解説

常喜村
じようぎむら

[現在地名]長浜市常喜町

名越なごし村の北方にあり、すぐ東によこ山の支脈がせまる。村名はもと天台宗の常喜院にちなむといい、下寺前しもてらまえ・上寺前・四門坊しもんぼうの小字が残る。「今井軍記」によると、観応年間(一三五〇―五二)坂田郡箕浦みのうら(現近江町)本拠とする今井遠俊に、「常喜本荘」の地頭職が勲功の賞として与えられている。元亀三年(一五七二)三月一七日には今井小法師丸(秀形)に同庄が安堵された(「浅井長政宛行状」島記録)。文安元年(一四四四)六月一九日の観音寺仏田注文写(大原観音寺文書)には「常喜院庄の分」(常喜院分とも)として一八〇歩の土地が記録される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android