常磐津菊三郎(読み)トキワヅ キクサブロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「常磐津菊三郎」の解説

常磐津 菊三郎
トキワヅ キクサブロウ


職業
常磐津節三味線方・作曲家

肩書
重要無形文化財保持者(常磐津節三味線)〔昭和41年〕

本名
倉井 修一

別名
前名=常磐津 小菊太夫(トキワズ コギクダユウ)

生年月日
明治30年 2月1日

出生地
東京市 芝区(東京都 港区)

経歴
明治40年常磐津林中のワキ語りだった常磐津都太夫に入門し、43年小菊太夫を名乗る。のち三味線方に転向し、大正3年菊三郎に改名。7年旧帝国劇場でタテ三味線を務める。戦後は常磐津千東勢太夫の相三味線として舞台、放送、レコードなどで活躍。昭和41年人間国宝に認定される。復曲に「鴛鴦容姿の正夢(鴛鴦)」「扇売高尾」など、新作「菊の盃」「菊の栄」などがある。

受賞
紫綬褒章〔昭和42年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和48年〕

没年月日
昭和51年 9月27日 (1976年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「常磐津菊三郎」の解説

常磐津 菊三郎
トキワヅ キクサブロウ

大正・昭和期の常磐津節三味線方・作曲家



生年
明治30(1897)年2月1日

没年
昭和51(1976)年9月27日

出生地
東京

本名
倉井 修一

別名
前名=常磐津 小菊太夫

経歴
明治40年常磐津都太夫に入門し、小菊太夫を名のる。のち三味線方に転向し、大正3年菊三郎に改名。作品に「菊の盃」「菊の栄」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「常磐津菊三郎」の解説

常磐津菊三郎 ときわず-きくさぶろう

1897-1976 大正-昭和時代の浄瑠璃(じょうるり)三味線方。
明治30年2月1日生まれ。常磐津都太夫の弟子で小菊太夫。太夫(語り手)から三味線方にうつり,大正4年菊三郎を名のる。3代常磐津文字兵衛引退後は立三味線として活躍。昭和41年人間国宝。昭和51年9月27日死去。79歳。東京出身。本名は倉井修一。古典の復曲に「鴛鴦(おしどり)」,作品に「菊の盃」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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