常興寺(読み)じようこうじ

日本歴史地名大系 「常興寺」の解説

常興寺
じようこうじ

[現在地名]大野市伏石

塩原山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、京都常楽台じようらくだい(現京都市下京区の常楽寺)の四代光宗の子光円が、文明年中(一四六九―八七)に加賀国能美のみ塩原しおばら(現石川県小松市)一宇を建てたのに始まるという。天文七年(一五三八)本願寺証如が当寺三代の慶円に下付した木仏の裏書に「加賀国能美郡軽海郷塩原村常興寺常住物也」とある。永禄四年(一五六一)上杉氏の加賀侵入によって、翌年越前国大野おおの北市きたいち(現福井県勝山市)に移り、さらに元亀元年(一五七〇)現在地に移ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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