幌内鉄道(読み)ほろないてつどう

日本歴史地名大系 「幌内鉄道」の解説

幌内鉄道
ほろないてつどう

明治初期に幌内炭鉱石炭小樽まで輸送する目的で建設された鉄道。小樽の手宮てみやから札幌を経由して空知の幌内(現三笠市)まで敷設された。開拓使の御雇い外国人らの意見もあり、幌内炭鉱の開発は鉄道の建設を前提として議論されていた。明治一二年(一八七九)にJ・U・クロフォードの調査報告に基づいて、まず小樽―銭函ぜにばこ(現小樽市)間の車道工事に取掛ることとなり、クロフォードを工事監督として同年六月から本工事を開始し、同年一一月には予定工事を完了、同年一二月に新道の開通式を行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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