クロフォード(その他表記)Osbert Guy Stanhope Crawford

改訂新版 世界大百科事典 「クロフォード」の意味・わかりやすい解説

クロフォード
Osbert Guy Stanhope Crawford
生没年:1886-1957

イギリスの考古学者。ピートリーエバンズに次ぐイギリス近代考古学の第2世代に属する。考古学に関して世界中で最も大きな影響力をもつ雑誌《Antiquity(古代)》を1927年に創刊し,学会にも大学にも博物館にも拠らずに30年間,死ぬまで編集・刊行し続けた。父の任地ボンベイで生まれ,オックスフォード大学を卒業し,地理学研究所に勤務したのち,イースター島やスーダンの考古学的調査に参加した。その後第1次世界大戦中に勤務した陸軍航空隊での経験をもとに,飛行機による遺跡の発見と調査の進め方を確立し,野外における調査方法の革新に大きく貢献した。ケンブリッジ大学はこの功績に対して名誉文学博士号を贈った。20年に英国陸地測量部の考古学担当官となり,優れた遺跡地図の作製と遺跡や古い町並みの保存に尽力した。49年英国学士院会員。55年に自伝《言ったこと実行したことSaid and Done》を出版した。電話,タイプライター,自動車を嫌い,自転車を愛用した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロフォード」の意味・わかりやすい解説

クロフォード
くろふぉーど
Joan Crawford
(1908―1977)

アメリカ映画女優テキサス州生まれ。コーラスガールからMGM映画にスカウトされ、個性の強い美貌(びぼう)と演技で、『グランド・ホテル』『雨』(ともに1932)、『今日限りの命』(1933)、『ミルドレッド・ピアース』(1945。アカデミー主演女優賞受賞)、『ユーモレスク』(1946)などに主演した。4人目の夫に死別したが、彼の事業ペプシ・コーラ副社長を務めた。

[日野康一]

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朝日日本歴史人物事典 「クロフォード」の解説

クロフォード

没年:1924.11.21(1924.11.21)
生年:1842
明治時代のお雇いアメリカ人鉄道技師。ペンシルベニア州出身。ペンシルベニア大卒業後,アトランティック鉄道やパシフィック鉄道の建設に従事。南北戦争には北軍大尉として従軍。明治11(1878)年に来日,北海道開拓使土木師として幌内鉄道の測量に従事した。アメリカから機関車や鉄道資材を購入するだけでなく技術者も招き,同鉄道の建設を促進した。北海道の鉄道にアメリカの技術を移植した功績は高く評価される。東京・青森間,東京・高崎間の鉄道の調査も行い,14年8月任期満了で解任。<参考文献>北海道鉄道管理局編『北海道鉄道百年史』上

(老川慶喜)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「クロフォード」の解説

クロフォード Crawford, Joseph U.

1842-1924 アメリカの鉄道技師。
南北戦争後,鉄道会社の技師をつとめる。明治11年開拓使の招きで来日し,技師長として手宮-札幌間の鉄道建設を指導した。14年帰国。1924年11月21日死去。82歳。ペンシルベニア州出身。ペンシルベニア大卒。

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