北海道炭礦鉄道(読み)ほつかいどうたんこうてつどう

日本歴史地名大系 「北海道炭礦鉄道」の解説

北海道炭礦鉄道
ほつかいどうたんこうてつどう

明治二二年(一八八九)設立の北海道炭礦鉄道会社が営業した鉄道路線。同社は炭鉱開発と鉄道による石炭輸送を目的に設立され、同二六年には北海道炭礦鉄道株式会社となった。同三九年鉄道の国有化に伴い北海道炭礦汽船株式会社と改称、鉄道部門は政府に買収された。北炭と略称される。明治二二年一二月、政府・北有社から幌内鉄道の手宮てみや(現小樽市)幌内ほろない間、幌内太ほろないぶと幾春別いくしゆんべつ(以上現三笠市)間を引継いだ。同二四年七月、岩見沢砂川―歌志内間(空知線)、翌二五年二月には砂川―空知太そらちぶと(現滝川市)(空知線)開通(以上第二区線)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

百科事典マイペディア 「北海道炭礦鉄道」の意味・わかりやすい解説

北海道炭礦鉄道[株]【ほっかいどうたんこうてつどう】

明治期の大私鉄会社。官設の幌内鉄道手宮〜札幌〜岩見沢〜幌内間ほかと炭鉱事業を譲り受けて1889年有限会社として開業。1891年岩見沢〜砂川〜歌志内間,1892年岩見沢〜輪西間が開通。1893年株式会社となる。鉄道は1906年国有化。その路線は現在の函館本線室蘭本線などの一部に相当する。炭鉱部門は北海道炭礦汽船が引き継いだ。

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