幕天席地(読み)ばくてんせきち

精選版 日本国語大辞典 「幕天席地」の意味・読み・例文・類語

ばくてん‐せきち【幕天席地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 天を幕とし地をむしろとして、その間にいるという意から ) 志の広大であること。また、世俗小事にとらわれないこと。
    1. [初出の実例]「幕天席地、木に倚て廬を作し、薦箔を懸け下して、纔に傍観を遮へぎる」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)五)
    2. [その他の文献]〔劉伶‐酒徳頌〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「幕天席地」の解説

幕天席地

天を幕とし地をむしろとして、その間にいるという意から、そのように志の大きいこと、また、小さいことにこだわらないことのたとえ。

[使用例] しばらく幕天席地の志をつつんで〈略〉じゅの間に雌伏して家庭の円満を買おうと決していた[内田魯庵*くれの廿八日|1898]

[解説] 「席」には、むしろ・ござ意味があります。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android