日本歴史地名大系 「幕田村」の解説 幕田村まくたむら 栃木県:宇都宮市幕田村[現在地名]宇都宮市幕田町・兵庫塚(ひようごづか)三丁目・針(はり)ヶ谷(や)一丁目北は西川田(にしかわた)村、東は兵庫塚新田・針ヶ谷村と接する平坦地で、ほぼ正方形に近く南北に突き出した部分がある。北東の西川田村に接したところに陣場(じんば)ヶ原と称する字名があり、天正二年(一五七四)甲州武田勝頼の軍が宇都宮攻略のとき、迎え撃つ宇都宮勢と激突した古戦場という。貞応年代(一二二二―二四)樋口主計頭が居城したという樋口(ひぐち)城跡が字御城(みじよう)にあったが、現在は水田と化した。近世初期より宇都宮藩領。寛延二年(一七四九)幕府領となる。安永四年(一七七五)宇都宮藩領に復し幕末に至る。高六〇四石のほかに新田清六組五六石・同惣右衛門組七四石は寛文一一年(一六七一)より年貢免状が別途に扱われた。慶安郷帳に田方三七九石余・畑方一一三石余とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by