幡鎌村(読み)はたかまむら

日本歴史地名大系 「幡鎌村」の解説

幡鎌村
はたかまむら

[現在地名]掛川市幡鎌

南流する原野谷はらのや川の西岸にあり、南は西山にしやま村。対岸本郷ほんごう村からの秋葉街道が村内を通る。幡鎌とは端釜の意で、昔は深い淵に臨む村だったのであろう(掛川誌稿)。戦国期は幡鎌郷として原田はらだ庄のうちにあり、原氏一族幡鎌氏の名字の地とされる。永禄三年(一五六〇)八月三日の今川氏真判物(最福寺文書)によると、先の地頭幡鎌八郎左衛門尉が押領していた寺領三石余が「佐野郡原田庄幡鎌郷」内の「西福寺」(現曹洞宗最福寺)に安堵された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android