干渉性散乱(読み)カンショウセイサンラン

化学辞典 第2版 「干渉性散乱」の解説

干渉性散乱
カンショウセイサンラン
coherent scattering

光やX線などの電磁波や,電子線中性子線などが物質により散乱されるとき,物質との間でエネルギー授受がないときは,散乱波入射波波長が等しく,かつ,位相一定関係があるので互いに干渉する.このような散乱を干渉性散乱という.これに対し,エネルギーの授受があるような散乱は波長の変化を伴い,干渉性がないので,非干渉性散乱という.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android