干菜寺(読み)ほしなでら

日本歴史地名大系 「干菜寺」の解説

干菜寺
ほしなでら

[現在地名]左京区田中上柳町

高野たかの川の東に位置する。浄土宗。干菜山斎教院安養殿と号し、正式には光福こうふく寺と称する。空也くうや(現京都市中京区)と並ぶ京都の六斎念仏の系流の拠寺として知られる。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、もと乙訓おとくに安養あんよう谷にあり、西山派の祖証空三代の法孫道空を中興開山とする。天文年間(一五三二―五五)同寺の住職信光によって同じく安養谷に斎教院が開創され、天正一〇年(一五八二)丹波国出身の僧宗心が現在地に移し、このとき丹波国にあった武蔵寺を合併し、斎教院武蔵寺と号したという(「雍州府志」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android