干菜寺
ほしなでら
[現在地名]左京区田中上柳町
高野川の東に位置する。浄土宗。干菜山斎教院安養殿と号し、正式には光福寺と称する。空也堂(現京都市中京区)と並ぶ京都の六斎念仏の系流の拠寺として知られる。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、もと乙訓郡安養谷にあり、西山派の祖証空三代の法孫道空を中興の開山とする。天文年間(一五三二―五五)同寺の住職信光によって同じく安養谷に斎教院が開創され、天正一〇年(一五八二)丹波国出身の僧宗心が現在地に移し、このとき丹波国にあった武蔵寺を合併し、斎教院武蔵寺と号したという(「雍州府志」など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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