平和維持活動特別委員会(読み)へいわいじかつどうとくべついいんかい(英語表記)Special Committee on Peace-Keeping Operations

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「平和維持活動特別委員会」の意味・わかりやすい解説

平和維持活動特別委員会
へいわいじかつどうとくべついいんかい
Special Committee on Peace-Keeping Operations

略称 SCOPKO。 PKO特別委員会。 1965年2月,第 19回国連総会で国連の平和維持活動の諸問題を財政難の解決方法も含めて研究することを目的として設置された委員会。当時,フランスやソ連など一部の加盟国は,総会決議による国連緊急軍 (スエズ戦争) ,コンゴ国連軍の経費分担を拒否して国連財政を破綻させ,また PKOのあり方をめぐる対立もあり,第 19回総会は,国連憲章 19条 (分担金滞納国は投票権なし) の適用を回避するため表決なしで議事を進めた。 PKO特別委員会は,米英仏ソの4大国に日本などを加えた計 33ヵ国で構成されていたが,89年の第 43回総会で中国の加入が承認された。休眠状態にあった同委員会はこの頃から積極的な活動を行なっており,最近ではガリ国連事務総長の報告書『平和のための課題』を検討し,各種の提言を行なっている。

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