平土間(読み)ヒラドマ

デジタル大辞泉 「平土間」の意味・読み・例文・類語

ひら‐どま【平土間】

歌舞伎劇場で、1階正面のますで仕切られた観客席高土間ができてから、従来土間と区別するためにできた称。土間。ひらば。→土間2

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精選版 日本国語大辞典 「平土間」の意味・読み・例文・類語

ひら‐どま【平土間】

〘名〙 歌舞伎劇場で、舞台正面下の広い観客席。枡形(ますがた)にくぎられた東西桟敷の前通りの高土間より低い席。ひらば。土間。ひら。
※雑俳・柳多留‐一一〇(1830)「打出した跡平土間の碁盤嶋」

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世界大百科事典(旧版)内の平土間の言及

【土間】より

…枡の広さは時代により違いがあるが,84年(天明4)の分検帳によれば4尺8寸(約1.45m)×5尺で,7人詰を原則とした。1802年(享和2)秋,中村座改築のおり,下桟敷の前に土間よりも一段高い〈高(たか)土間〉(二重土間)が作られ,これに対して従来の土間を〈平(ひら)土間〉〈平場(ひらば)〉と称し,高土間をより高級席として区別した。土間の料金は1772年(明和9)8月で1間金1分1朱(18匁5分5厘=1200文。…

※「平土間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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