平地山城跡(読み)へいちやまじようあと

日本歴史地名大系 「平地山城跡」の解説

平地山城跡
へいちやまじようあと

[現在地名]広神村江口

破間あぶるま川と小黒おぐろ川の合流点付近、平地山(三三六・五メートル)山頂にある。別名江口えぐち城・小黒城・今泉いまいずみ城ともいう。長松氏・小黒氏・江口氏の拠ったところと伝える。城は下権現堂しもごんげんどう(八九六・六メートル)から南西方向へ延びる尾根の先端に構築され、本丸は長さ七三メートル、幅一三メートル、三段に分れて各々一メートルの段差がある。中心郭の北と西は絶壁である。南東の尾根に二本の空堀があり、長さ四〇メートルにわたる土塁、狼煙場などが残る。藤原姓江口氏家譜正統抜書(米沢市立図書館蔵)によると、江口氏は観応年中(一三五〇―五二)越後国江口郷を与えられて江口氏を称したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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