平松古墳群(読み)ひらまつこふんぐん

日本歴史地名大系 「平松古墳群」の解説

平松古墳群
ひらまつこふんぐん

[現在地名]三角町波多 平松

三角港東側のモタレノ瀬戸に注ぐ波多はた川の左岸丘陵上にある。蜜柑園造成中に発見、昭和三一年(一九五六)・三五年の二回にわたり調査され、弥生時代中期の甕棺群や一三基の箱式石棺が確認された。石棺大小の板石を使用し、長さ約二メートル前後の箱形に組立て、数枚の板石をもって蓋をしたもので、床は粘土を敷き、石棺の内部からは鉄剣や鉄鏃、玉類および貝釧などが出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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