平清水(読み)ひらそうず

日本歴史地名大系 「平清水」の解説

平清水
ひらそうず

[現在地名]臼杵市福良 平清水

臼杵川河口よりやや上流右岸沿いにあり、北は町。福良ふくら村の内であるが、武士町人が混住し城下町と同じ扱いを受けた地区。「大友家文書録」によれば、天正一四年(一五八六)一二月島津家久は臼杵進攻に際して平清水口に布陣、柴田礼能・統勝父子が戦死したという。同父子は豊後ヘラクレスとよばれた(フロイス「日本史」)。臼杵・おか城路と臼杵・府内城路が城下から平清水口を経て分岐、当地は大野郡・大分郡に通じる城下の西関門にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の平清水の言及

【臼杵[市]】より

…1768年(明和5)からは監察役として町目付が設けられた。町八町に隣接する平清水(ひらそうず)は,19世紀に入ると商業経営について〈八町同然〉の扱いをうけた。臼杵は,今も城下町の雰囲気を伝える町並みを残している。…

※「平清水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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