20世紀日本人名事典 「平田小六」の解説
平田 小六
ヒラタ コロク
大正・昭和期の小説家,評論家
- 生年
- 明治36(1903)年11月1日
- 没年
- 昭和51(1976)年5月18日
- 出生地
- 秋田県大館町
- 別名
- 別名=木村 狷介(キムラ ケンスケ)
- 学歴〔年〕
- 弘前中学校卒
- 経歴
- 大正12年小学校本科区教員資格を取り、青森県で小学校に勤めた。昭和4年上京、東京毎日新聞などに勤務、7年唯物論研究会の機関誌「唯物論研究」編集助手。8年11月から「文化集団」に長編「囚はれた大地」を連載、注目された。同時に「文芸」「文学界」「新潮」などに農村を舞台の作品を次々発表。13年天津に脱出、京津日日、米穀生産者団体などを経て戦後引き揚げた。21年「群像」に「片隅で」を発表、以後「常森を尋ねて」「杜のあけくれ」などを雑誌に書き、木村狷介の名で評論、評伝も執筆。他に「童児」「トルストイ人生読本」「瑞穂村」「平田小六短編集」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報