狷介(読み)ケンカイ

デジタル大辞泉 「狷介」の意味・読み・例文・類語

けん‐かい【×狷介】

[名・形動]頑固で自分の信じるところを固く守り、他人に心を開こうとしないこと。また、そのさま。片意地。「狷介な人」「狷介不羈ふき
[派生]けんかいさ[名]

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「狷介」の意味・読み・例文・類語

けん‐かい【狷介】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「狷」は意を曲げないこと。「介」はかたいこと ) 自分の意志をかたく守って、他と妥協しないこと。人と相いれないこと。また、そのさま。狷狭
    1. [初出の実例]「我が狷介(ケンカイ)の性知らず識らず此過失(あやまち)を犯すは亦止むを得ざるなり」(出典社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録)
    2. [その他の文献]〔晉書‐向秀伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「狷介」の読み・字形・画数・意味

【狷介】けんかい

自ら守ること厳しく、妥協しない。〔晋書、向秀伝〕問うて曰く、聞く、箕山の志りと。何を以て此(ここ)に在ると。秀曰く、以爲(おも)ふに・許(隠士の名)は狷介の士なるも、未だ堯の心にせず。豈に多くふに足らんやと。甚だぶ。

字通「狷」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android