朝日日本歴史人物事典 「平間長雅」の解説
平間長雅
生年:寛永13(1636)
江戸前期の歌人。名は良淳。風観斎,耻山軒と号す。法号精剛院六喩居士元夢。父貞方は江戸住の浪人。京に出て鷹司房輔の引きで宮廷歌人と交わりを持つに至る。日野弘資の指導を受けるが,主たる師は望月長孝で,師事は30年にもおよんだ。ただし長孝の没後すぐに師から受けた伝授を門人に伝えるなど,その人柄を疑問視する声があった。秘伝書を門人に伝えることおびただしかったが,独自の著述は乏しい。家集『風観斎長雅家集』。<参考文献>日下幸男「平間長雅年譜稿」(『高野山大学国語国文』9~11合併号)
(久保田啓一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報