平題箭(読み)イタツキ

デジタル大辞泉 「平題箭」の意味・読み・例文・類語

いた‐つき【平箭】

練習用の、先のとがっていない小さいやじり。また、その鏃をつけた矢。
「はやく左の目に―立ちにけり」〈宇治拾遺・一五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「平題箭」の意味・読み・例文・類語

いた‐つき【平題箭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いたづき」とも。「平」はとがっていない意、「題」は頭の意 ) 鏃(やじり)一種。角、木、鉄、錫(すず)などで作った、先のとがっていない小さい鏃。多く射術の練習用の的矢につける。また、この鏃をすげた矢。いたつけ。
    1. [初出の実例]「射甲箭廿隻平射(いたつきの)箭十隻」(出典続日本紀‐天平七年(735)四月辛亥)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android