平額(読み)ひらびたい

精選版 日本国語大辞典 「平額」の意味・読み・例文・類語

ひら‐びたい ‥びたひ【平額】

〘名〙 女房の額の髪飾り一種儀礼髪上げに際して用いる。近世金銅の丸い薄板で、剣形三本を立てたのを角簪(かくかんざし)で挿して留める。
中務内侍(1292頃か)弘安一一年三月一五日「常の衣の上に、かいぶにからぎぬ・かうけつの衣・ひらひたいなり」

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デジタル大辞泉 「平額」の意味・読み・例文・類語

ひら‐びたい〔‐びたひ〕【平額】

平安時代以降、女官礼装の際、髪飾りとした平たい金具。

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