年取り魚(読み)トシトリザカナ

デジタル大辞泉 「年取り魚」の意味・読み・例文・類語

としとり‐ざかな【年取り魚】

大晦日年越しの膳に白飯とともにつける魚。塩鮭しおざけ塩鰤しおぶりなど、地方によって異なる。正月うお

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精選版 日本国語大辞典 「年取り魚」の意味・読み・例文・類語

としとり‐ざかな【年取魚】

  1. 〘 名詞 〙 年取り行事食膳に白飯とともに吉例として必ず付ける魚。塩鰤(しおぶり)塩鮭などを使う。

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世界大百科事典(旧版)内の年取り魚の言及

【正月】より

… 大晦日の夜の年越しそばや元日から三が日の朝の雑煮など,新年の行事には特定の食物を食べる習慣がある。大晦日の夕食に添える年取り魚も顕著な例である。東日本ではサケ,西日本ではブリを用いることが多い。…

【年越し】より

…大晦日夜の食膳をオセチ,トシトリなどといってハレの食事と考えているのは全国的である。年越しそばもその一つであるが,サケやブリなど特別な正月魚(年取り魚)を用意することに決めている所も少なくない。また大晦日の夜は眠らずに過ごすべきとされ,もし禁を破れば白髪になるとかしわがふえるという伝承があるのは,この夜が,訪れた年神に侍座すべきときと考えられていたからである。…

【ブリ(鰤)】より

…【清水 誠】
[民俗]
 ブリは成長するにつれて名称が変わるので,江戸時代には〈出世魚〉といってめでたいときに用いられた。正月に用いる魚は〈正月魚〉〈年取り魚〉といって各地で一定の魚が用いられているが,西日本の正月には塩ブリが欠かせないものとされ,東日本の塩ザケと好一対をなす。長野県の松本平から木曾川筋を境にして,その北東部ではサケを,南西部ではブリを用いるという。…

※「年取り魚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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