塩鮭(読み)シオザケ

デジタル大辞泉 「塩鮭」の意味・読み・例文・類語

しお‐ざけ〔しほ‐〕【塩×鮭】

塩漬けにした鮭。保存がきく。うす塩のものを荒巻あらまき、強く塩をしたものを塩引しおびきという。しおじゃけ。 冬》「―の塩きびしきを好みけり/秋桜子」→荒巻

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精選版 日本国語大辞典 「塩鮭」の意味・読み・例文・類語

しお‐じゃけしほ‥【塩鮭】

  1. 〘 名詞 〙しおざけ(塩鮭)
    1. [初出の実例]「Shiojake シホジャケ」(出典:改正増補和英語林集成(1886))

しお‐ざけしほ‥【塩鮭】

  1. 〘 名詞 〙 塩漬けにした鮭。水揚げしたばかりの鮭を甘塩漬けにした荒巻鮭と、塩を強くした塩引鮭があり、正月の祝い魚としても使われる。塩引。しおじゃけ。《 季語・冬 》 〔合類日用料理抄(1689)〕

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世界大百科事典(旧版)内の塩鮭の言及

【サケ(鮭)】より

…生鮮品の生鮭は若狭,丹後,但馬,因幡から献上されて天子の食膳に上った。生鮭以外のものは,おそらくすべてが塩蔵・塩乾品で,単に鮭とあるのも塩鮭(塩引(しおびき)鮭)であったと思われる。楚割は魚条とも書き,魚肉を細く切って干したものをいった。…

※「塩鮭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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