幸神社(読み)さいのかみしや

日本歴史地名大系 「幸神社」の解説

幸神社
さいのかみしや

[現在地名]上京区幸神町

祭神は猿田彦さるたひこ神を主神とし天御中主あめのみなかぬし神・可美葦牙彦舅うましあしかびひこぢ神・天照あまてらす大神瓊瓊杵ににぎ尊・天鈿女あめのうずめ命・大国主おおくにぬし神・少彦名すくなひこな命・事代主ことしろぬし神の八神を併祀。旧村社。もと京極きようごくの東、賀茂かも川畔(現上京区青竜町)に祀られていた道祖神で、「山州名跡志」に「古ニ云フ出雲路幸神是也」とある。創祀は同書に「旧記曰」として「朱雀院御宇天慶二年所勧請云云」とあり、「雍州府志」は「桓武天皇延暦年中所勧請也」とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の幸神社の言及

【石神】より

…石神とは,奇石や怪石を神体とし,安産・良縁などに霊験があるとされた民間信仰の神。出雲路の夜叉神は,京都御所の北東にある幸神社(さちのかみのやしろ)のことらしく,今も境内に石神がまつられている。夫婦間の感情の機微を描くとともに,神楽に夫が引きこまれてゆく過程が見どころ。…

※「幸神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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