幻覚症(読み)げんかくしょう(その他表記)hallucinosis[ラテン]

精選版 日本国語大辞典 「幻覚症」の意味・読み・例文・類語

げんかく‐しょう‥シャウ【幻覚症】

  1. 〘 名詞 〙 意識は明瞭だが、幻聴がさかんに現われ、これに被害妄想や誇大妄想が加わっている状態アルコール中毒、コカイン中毒などにみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「幻覚症」の意味・わかりやすい解説

幻覚症 (げんかくしょう)
hallucinosis[ラテン]

幻覚が前景に出ている病的な精神状態アルコール依存症などの際に,幻聴がはげしく,それに伴って妄想がみられるような場合をアルコール幻覚症と呼んでいる。幻覚では幻聴,幻視が,妄想では被害妄想が主としてみられ,アルコール依存症のほかコカイン中毒,覚醒剤中毒統合失調症にもみられる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android