ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幼児自閉症」の意味・わかりやすい解説 幼児自閉症ようじじへいしょうearly infantile autism 単に自閉症ともいう。正しくは早期幼児自閉症で,3歳以前に発病することが条件である。人間関係を結ぶことが困難で,自己にのみ関心が集中する。言語を用いようとせず,用いる場合も遅発性反響言語や人称代名詞の反転に限られている。パターン化されたものの記憶は優れている。反復運動 (手をヒラヒラさせるなど) を頻発したり,自分を傷つける行為がみられることもある。知能の予後については良いとはいえない。男女比は4対1と男児に多い。 1943年,L.カナーによって初めて記載された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報