にんげん‐かんけい ‥クヮンケイ【人間関係】
〘名〙
※権といふ男(1933)〈
張赫宙〉「とかく人間
関係はむづかしいことでね」
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デジタル大辞泉
「人間関係」の意味・読み・例文・類語
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人間関係
にんげんかんけい
human relations
人々の間の持続的な社会関係における内面的,現実的な関係をいう。すなわち,人間関係は人々の間に直接の接触を介して自然発生的に形成され,維持される現実の人間対人間の関係であり,そこに参加する人々のいだく特別の感情,気分,意欲などを含み,それによっていろどられる関係である。人間関係という言葉が社会学のなかで一定の意味内容をもって語られはじめたのはホーソン実験によってである。産業その他のフォーマルな組織の合理化や官僚制化の進行につれて,機構の歯車化や主体性の喪失など疎外状況が深まるなかで,これに抵抗する生身の人間やインフォーマルな人間関係のもつ論理がフォーマルな組織のもつ論理と鋭く対立する。そこに独自の集合的信念や集団圧力によって対内的には心理的安定化,対外的には外部の干渉からの防衛という二重の機能を営むことが発見されて以来,巨大組織における人間関係の重要性が発見されたのである。
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にんげんかんけい【人間関係 human relations】
人と人との日常的なつながりを指す用語。人間が社会生活を営むかぎり,当人にとって他者との関係は,自己の存在と切り離すことのできない不可分なものといわざるをえない。つまり,ある人が世に存在するということと,その当人の織り成す対人連関とは,同時的に成立し,したがってまた,そのような連関性の下でのみ当人が存在する,とみなさなくてはならない。そのことは,ある人の生誕と同時に親子関係が始まり,以後その親子であるという関係はどんなことがあっても断ち切れない,という事実からも明らかであろう。
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