幾山検校(読み)イクヤマケンギョウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「幾山検校」の解説

幾山検校
イクヤマケンギョウ


職業
地歌筝曲家

別名
都名=冨栄一,栄福

生年月日
文政1年

経歴
弘化1(1844)年検校登官。明治15年京都盲唖院音楽科発足時に顧問をつとめた。京風手事物作曲家として最後の検校といわれ、作品に「萩の露」「影法師」「川千鳥」などがある。

没年月日
明治23年 10月18日 (1890年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「幾山検校」の解説

幾山検校 いくやまけんぎょう

1817/18-1890 幕末-明治時代の地歌・箏曲(そうきょく)家。
文化14/文政元年生まれ。江戸出身で京都で活躍。鶴岡検校の門下といわれ,弘化(こうか)元年検校となる。京風手事物(てごともの)の末期を代表する作曲家。明治15年京都盲唖院音楽科発足時の顧問。名は冨栄一。4年以降は幾山栄福。明治23年10月18日死去。73/74歳。作品に「萩(はぎ)の露」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の幾山検校の言及

【磯千鳥】より

…《源氏物語》の〈須磨〉から取材しているともいわれるが,確証はない。手事(てごと)のちらし部分に合わせるように,後に幾山検校が《萩の露》のちらしを作曲している。【久保田 敏子】。…

※「幾山検校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android