最新 地学事典 「広域交代作用」の解説
こういきこうたいさよう
広域交代作用
regional metasomatism
溶融体の関与しないミグマタイト化作用の一つ。岩石が変成作用のなかでその化学組成を大きく変化させることを交代作用と呼ぶ。一般には流体や熱水溶液が物質の添加や溶脱を促進させる。ふつうの交代作用は局部的である。ミグマタイトの成因について二つの議論があり,一つは部分融解,一つは交代作用である。一般に地殻下部では広域的にミグマタイトが生じていると考えられており,ミグマタイトが広域に分布する地域がある。後者の説をとると,広域的に交代作用が起こって,花崗岩化作用が進行したことになる。
執筆者:田切 美智雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

