最新 地学事典 「溶脱」の解説
ようだつ
溶脱
leaching
(1)岩石あるいは鉱体の溶解性成分が,浸透する地表水・地下水・熱水によって溶解され選択的に除去されること。風化作用・熱水変質作用の重要な過程。
(2)固液抽出による分離作用のことで浸出ともいう。破砕した鉱石に人為的にシアン液を浸透させ,金を抽出する処理法はヒープリーチング(heap leaching)という。[井沢 英二]
(3)土壌物質が土壌浸透水に懸濁・コロイド分散した状態,あるいはキレート化合物やイオンとして溶解した状態で表層から下層に移動する現象を一般に洗脱(elu-viation)というが,そのうち塩化物・硝酸塩・炭酸塩などの水溶性塩類や交換性イオンなどが水に溶解して除去される過程を特に溶脱という。
執筆者:松井 健・永塚 鎮男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

