広域圏(読み)こういきけん(英語表記)Grossraum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広域圏」の意味・わかりやすい解説

広域圏
こういきけん
Grossraum

国内的には産業,交通の拡大発展に伴って,従来の地域社会をこえて広がった生活圏をいう。国際的には一つの主権国家を中心とする支配型と,国際連合にみられるような多数国併存協力型に分けられる。支配型広域圏論の例としては,かつての植民地国家や「共栄圏」という表現を用いた第2次世界大戦までの日本の支配圏論がある。現代では広域にわたる地方行政を効果的に展開させるため,市町村をこえた経済・社会・文化的な機能連関とまとまりをもつ生活圏域をとらえようとする発想が強く,広域市町村圏定住圏などと表現される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android