最新 地学事典 「広域変成鉱床」の解説
こういきへんせいこうしょう
広域変成鉱床
regional metamorphic deposit
広域変成作用に際して特定の鉱物種または化学成分の濃集が行われて生じた鉱床,および既存の鉱床が広域変成作用を受けて初生時の性質を変えた鉱床。前者の例はらん晶石・珪線石・紅柱石の鉱床がインド・南アフリカに,後者の例は縞状含鉄珪質岩が広域変成作用を受け磁鉄鉱石英片岩になったイタビライトなど。古くは動力変成鉱床といった。三波川変成帯の層状含銅硫化鉄鉱鉱床や領家変成帯の変成マンガン鉱床(愛知県田口鉱床)なども後者の例。資源的には両者ともFe・Mn・Cu・Pb・Zn・硫化鉄鉱・Al・アスベストなどの鉱床として重要。
執筆者:立見 辰雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

