広域運営[電気事業](読み)こういきうんえい[でんきじぎょう]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「広域運営[電気事業]」の意味・わかりやすい解説

広域運営[電気事業]
こういきうんえい[でんきじぎょう]

電源開発会社と9電力会社が,それぞれの供給区域をこえて適時,適切な電力融通を行うこと。電力の需要は地域や時間によって大きな波を描くので,こうした広域運営によっていわゆるピークロードが平準化され,電源開発投資,各種電力設備投資の効率が著しくよくなる。電源開発会社と9電力会社の 10社で全国を東地域,中地域,西地域の3地域に分け,各地域に地域電力協議会,中央中央電力協議会を設けて広域運営を推進している。 1958年に発足人口や経済力の都市集中化が進むにつれて一層この必要性が高まっている。また都市周辺地域での発電所建設が,公害問題などから一層むずかしくなっているので,広域運営はそうした問題を解決する一つの方策としても期待されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android