融通(読み)ユウズウ

  • ▽融通
  • ゆうずう ‥ヅウ
  • ゆうずう〔ヅウ〕
  • ゆうづう
  • ゆずう
  • ゆずう ‥ヅウ
  • ゆずう〔ヅウ〕

デジタル大辞泉の解説

[名](スル)
とどこおりなく通じること。転じて、必要に応じて自在に処理すること。ゆずう。「融通のきかない石頭」「融通自在」
必要な物や金を都合すること。やりくり。ゆずう。「資金を融通する」
仏語。別々のものがとけあって一体となること。ゆずう。
ゆうずう(融通)」に同じ。
「円頓(ゑんどん)―の法(のり)の灯かかげそひて」〈奥の細道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

スル
古くはゆずうとも
金などをやりくりして貸し借りすること。 金を-してもらう
その場その場で適切な処置をとること。 -がきかない
とどこおりなく通ずること。 現代仮名遣いではゆうづうのようにを用いて書くこともできる
スル
ゆうずう融通
は呉音
ゆうずう(融通)に同じ。 はて、つかふための金銀だから用向きの事にはつかふがよし。つかはねば-が悪い/滑稽本・浮世風呂 4

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 滞りなく通ずること。相互の間に障害もなく通用すること。また、隔てなく気持などが通じ合うこと。ゆずう。〔文明本節用集(室町中)〕
※煤煙(1909)〈森田草平〉三〇「神と人間との間には未だしも融通がある」 〔任昉‐斉竟陵文宣王行状〕
② 金銭の流通すること。また、困ったときや困った人に金銭物品などを貸借すること。やりくりすること。ふりかえて使用すること。ゆずう。
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉二「誠に今年は不手廻りで融通が悪うございます」
③ 仏語。異なる別々のものがとけあって邪魔しないこと。互いにとけあって一体となること。ゆずう。
[補注]古い例は多く「ゆずう」と読まれている。→ゆずう
〘名〙 (「ゆ」は「融」の呉音)
※習道書(1430)「自他ゆつうのみちをもて、舞歌をなす心をもつべし」
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「つかふための金銀だから用向の事には遣ふがよし。つかはねば融通(ユヅウ)が悪い」
※真如観(鎌倉初)「万法を融通(ユヅウ)して一切となせば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

オーバーシュート

感染症の爆発的な感染拡大を指す。語源は、「(目標を)通り越す」「(飛行機などが停止位置を)行き過ぎる」という意味の英語の動詞「overshoot」。2019年12月に発生した新型コロナウイルスに関して...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

融通の関連情報