中央電力協議会(読み)ちゅうおうでんりょくきょうぎかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央電力協議会」の意味・わかりやすい解説

中央電力協議会
ちゅうおうでんりょくきょうぎかい

1958年に発足した電気事業広域運営のための協議機関。地域間の電力融通を円滑にして,地域的電力供給の過不足を緩和し,発電設備を能率的に運用することを目的とする。東京電力をはじめとする9電力会社電源開発会社の 10社で構成。長期計画の策定,年度間需給計画の策定,需給調整策の作成と,広域運営の実施機関としての役割を果している。なお,本協議会のもとに全国を3ブロックに区分した地域電力協議会がある。

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世界大百科事典(旧版)内の中央電力協議会の言及

【電気事業】より

…広域運営とは,1958年9電力が発表した〈電気事業の新基本政策〉によって打ち出された,各社間で最適な電力の融通を図るもので,各社所有発電所の水火力構成の差,需要増加率の差,電灯・電力需要の構成の差などからくる経営格差を調整し,全体としても設備運用面での経済性の向上を目的としていた。同年,広域運営のため9電力および電源開発の10社により中央電力協議会が,また北,東,中,西の四つの地域協議会が設置された。技術進歩は,(1)ダム式水力における工法の進歩,(2)火力発電における熱効率の上昇,(3)送配電における損失率の低下などとして現れた。…

※「中央電力協議会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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