…住宅において,来客を通し接待をする目的で用意された部屋。現在の住宅における客間の概念は,生活の西欧化が進む中で生じたもので,必ずしも日本古来のものではない。鎌倉時代以前の寝殿造の住宅では,身分が上の客を招くときは主人の居室である寝殿を客に明け渡して饗応した。それ以外の場合は,寝殿の広廂(ひろびさし)や,それに連なる二棟廊(ふたむねろう)が接客の場に当てられた。室町時代になると,連歌の会など人を集めて遊ぶ機会が多くなったためか,泉殿(いずみどの)とか別棟の会所(かいしよ)が接客空間として用いられるようになる。…
…東西対の平面も寝殿とだいたい同じだが,寝殿が東西に長い平面であるのに対し,東西対は南北に長い平面,屋根も切妻造である点が異なる。南には吹き放しで床が一段低い広庇(孫庇)を設けるため,この部分には庇屋根がかかり,正面から見ると入母屋造のようにみえる。寝殿造では丸柱が普通だが,広庇のみ角柱を用いる。…
…カンボジアの首都。人口92万(1994)。メコン河口から約300km遡航した自然堤防上の河岸に開けた都市で,港は2500トンまでの船が横づけできる。プノンペンとはカンボジア語で〈ペンの丘〉を意味する。《王朝年代記》によれば,洪水のときに上流から仏像4体が流れつき,敬虔なペンという名の夫人がこの仏像を小さな丘の東斜面に安置したという。これが〈ペン夫人の丘の寺院〉説話で,プノンペン発祥伝説のもととなった。…
※「広庇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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