デジタル大辞泉 「座す」の意味・読み・例文・類語 わ・す【▽座す】 [動サ四]《「おわす」の音変化》「ある」「来る」などの意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。「ああ猫殿は天性小食にて―・しけるや」〈延慶本平家・四〉[動サ下二]に同じ。「大名達の―・せう時に」〈蒙求抄・五〉 ざ・す【座す/×坐す】 [動サ五]「ざ(座)する」(サ変)の五段化。「一日中書斎に―・す」[動サ変]「ざする」の文語形。 とど・す【▽座す】 [動サ変]すわる。かがむ。「―・しては手も届かねば立ち上り」〈浄・油地獄〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「座す」の意味・読み・例文・類語 わ・す【座】 [ 1 ] 〘 自動詞 サ行四段活用 〙 ( 「おわす」の変化した語 ) 「ある」「居る」「来る」などの尊敬語。敬意は「おわす」に比べて低い。いられる。おいでなさる。[初出の実例]「いかがけどきにわいたるに、さてはあるべき」(出典:高野本平家(13C前)八)[ 2 ] 〘 自動詞 サ行下二段活用 〙 ⇒わせる(座) とど‐・す【座】 〘 自動詞 サ行変 〙 すわる。かがむ。しゃがむ。[初出の実例]「きのふまでとどして居たかけふの春〈貞徳〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一春) ざ‐・す【座・坐】 〘 自動詞 サ行変 〙 ⇒ざする(座) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例