座敷浄瑠璃(読み)ザシキジョウルリ

精選版 日本国語大辞典 「座敷浄瑠璃」の意味・読み・例文・類語

ざしき‐じょうるり‥ジャウルリ【座敷浄瑠璃】

  1. 〘 名詞 〙 太夫個人の家や宴席などに招かれて、人形を使わないで演ずる素浄瑠璃。
    1. [初出の実例]「遠目にけんくゎの見物かと思ふ新道の敷浄るり評ばんよく大入をとれば」(出典洒落本・中洲の花美(1789)仮里択)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の座敷浄瑠璃の言及

【浄瑠璃】より

…土佐節は複雑な曲調で〈江戸〉として義太夫節にも採られ,近松にも影響したらしい。この門人広瀬式部の式部節は貞享・元禄(1684‐1704)ころ江戸に流行したが,式部は市村座に出演して歌舞伎浄瑠璃化し,また酒宴の席などのくだけた浄瑠璃を語って座敷浄瑠璃化した。浄雲の弟子の虎屋源太夫の門からは虎屋永閑(永閑節)が出て,元禄ころまで金平風を語った。…

※「座敷浄瑠璃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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