庭井村(読み)にわいむら

日本歴史地名大系 「庭井村」の解説

庭井村
にわいむら

[現在地名]住吉区庭井一―二丁目など、堺市常磐ときわ町三丁など

苅田かつた村の南に続き、現住吉区の東南端に位置する。村名は式内社大依羅おおよさみ神社の庭にある依羅の井戸、一名庭井の清水に由来するという。現庭井二丁目の南西依網よさみ池があり、古代に築造された依網池名残と考えられている。依網池の周辺一帯には依網屯倉が成立していた。古代には住吉郡大羅おおよさみ(和名抄)のうち。「摂津名所図会」に「依羅里 今庭井村をいふなるべし」とある。

検討の余地がある史料だが、宝徳三年(一四五一)正月一一日の河内国鋳物師座法(真継文書)に署判者として「にわい村七人代国清」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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