依網池(読み)よさみいけ

日本歴史地名大系 「依網池」の解説

依網池
よさみいけ

「日本書紀」崇神天皇六二年一〇月条に「依網池を造る」、「古事記」崇神天皇段に「依網池を作る」、同仁徳天皇段に「丸邇池・依網池を作る」、「日本書紀」推古天皇一五年冬条に「河内国に戸苅池・依網池を作る」とある。どの記事をもって依網池の起源とするかは問題であるが、この池が築造された池であることと、古代において著名で重要な池であることがわかる。現在は住吉区庭井にわい二丁目の南西にある池が依網池とよばれている。かつてははなはだ広大であったが、宝永年間(一七〇四―一一)に付替えられた大和川が依網池を横断したため、形態が著しく変化縮小したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報