廃忘(読み)ハイモウ

デジタル大辞泉 「廃忘」の意味・読み・例文・類語

はい‐もう〔‐マウ〕【廃忘/敗亡】

[名](スル)
うろたえること。驚きあわてること。
有繋さすが秀才も頗る―して」〈魯庵社会百面相
忘れ去ること。忘却
「御尋ねありけるに、折節―してべ得ざりければ」〈盛衰記・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「廃忘」の意味・読み・例文・類語

はい‐もう‥マウ【廃忘・敗亡】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 忘れ去ること。捨てて忘れること。はいぼう。
    1. [初出の実例]「所司不修造、公家空以廃忘」(出典本朝文粋(1060頃)二・封事三箇条〈菅原文時〉)
    2. 「折節廃亡(ハイマウ)して演(の)べ得ざりければ」(出典:源平盛衰記(14C前)四)
  3. うろたえること。狼狽すること。当惑すること。はいもん。
    1. [初出の実例]「又はいかなる広座にてもはいまうなくおくする心なくて」(出典:風曲集(1423頃))

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