延取引(読み)ノベトリヒキ

デジタル大辞泉 「延取引」の意味・読み・例文・類語

のべ‐とりひき【延(べ)取引】

代金をすぐに支払わず、一定期間をおいて決済する取引延べ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「延取引」の意味・読み・例文・類語

のべ‐とりひき【延取引】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 代金の支払いをすぐに行なわないで、一定期間後に行なう取引。
    1. [初出の実例]「将た昨年の勅令発布及本年の延取引に対しても」(出典:東京日日新聞‐明治三六年(1903)六月一二日)
  3. 株式売買取引方法の一つ転売買戻しを認めない先物取引で受渡しは契約成立日から三日以上一五〇日以内とする。大正一一年(一九二二廃止。〔取引所法(明治二六年)(1893)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の延取引の言及

【先物取引】より

…商品の先物取引は,狭義には,定型組織化されたルールによって一定の場(商品取引所)で取引をし,売買参加者はいつでも自由に反対売買し代金の差額(差金)を授受することによって当初の契約を清算できる取引を指す。広義には,相対(あいたい)取引で当初に約束した決済時点に商品の受渡しを行う延べ取引(または先渡し取引)まで含めていう。先物市場は,もともと天候要因などによって需給のバランスが崩れやすく,その結果価格変動が大きい一次産品を中心に,業者間でその変動による損失を回避・軽減する場として発生・発達してきたものだが,1971年のアメリカによる金とドルの交換停止によって為替市場が変動相場制に移って以降,従来の一次産品を中心とする〈商品〉のほか,通貨・債券などその取引対象は〈金融商品〉にまで大きく広がってきた。…

※「延取引」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」