建久図田帳(読み)けんきゅうずでんちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建久図田帳」の意味・わかりやすい解説

建久図田帳
けんきゅうずでんちょう

建久年間 (1190~99) 作成された一国単位の土地台帳。一国内の荘園,公領すべての田数および領主,特に地頭を詳細に記載させたもので,記載様式から幕府大田文 (おおたぶみ) の代表といえる。これらの図田帳は,すべて,幕府の命を受けた守護の指揮下に国衙在庁官人により作成上申されたもので,作成の目的は,地頭補任の状態の調査だけでなく,御家人役賦課にもあった。薩摩,大隅,日向3国のものの写しが伝えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む