建久図田帳(読み)けんきゅうずでんちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建久図田帳」の意味・わかりやすい解説

建久図田帳
けんきゅうずでんちょう

建久年間 (1190~99) 作成された一国単位の土地台帳。一国内の荘園,公領すべての田数および領主,特に地頭を詳細に記載させたもので,記載様式から幕府大田文 (おおたぶみ) の代表といえる。これらの図田帳は,すべて,幕府の命を受けた守護の指揮下に国衙在庁官人により作成上申されたもので,作成の目的は,地頭補任の状態の調査だけでなく,御家人役賦課にもあった。薩摩,大隅,日向3国のものの写しが伝えられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む