建岡神社(読み)たておかじんじや

日本歴史地名大系 「建岡神社」の解説

建岡神社
たておかじんじや

[現在地名]長坂町大八田

大八田おおばつた地区の南西部にある。旧郷社。祭神は建御名方命。日本武尊の怪物退治伝説の旧跡で、怪物の霊を地主神の天神とともに祀り、頭槌ノ剣を神体とするという(甲斐国志)。仁和元年(八八五)閏三月二七日、従五位下の神階を授けられた甲斐国の正六位上「建岡神」は当社のこととされる(三代実録)。しかし江戸時代末までは諏訪明神とよばれており、「甲斐国志」によれば、逸見清光が谷戸やと(現大泉村)に居住していた際に諏訪明神を配祀して当社を建立したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android