改訂新版 世界大百科事典 「建治三年日記」の意味・わかりやすい解説 建治三年日記 (けんじさんねんにっき) 鎌倉幕府評定衆・問注所執事三善康有が記した公務日記抄。記事は1277年(建治3)1年間にわたっているが,抄録のため68日分しかない。文永・弘安の間の緊張した時局を知る好史料。抄録原本は金沢文庫より1677年(延宝5)前田綱紀の手に入り,現在尊経閣文庫が所蔵。成立事情は不明,あるいは《吾妻鏡》編纂のための史料か。《群書類従》《尊経閣叢刊》《続史料大成》に収載。執筆者:青山 幹哉 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by