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尊経閣文庫 ソンケイカクブンコ

百科事典マイペディアの解説

尊経閣文庫【そんけいかくぶんこ】

加賀藩主前田家の文庫。和漢書1万余冊を蔵す。3代前田利常〔1593-1658〕が良書を集め,5代前田綱紀(つなのり)が大成。現在は東京都目黒区駒場に所在し,特殊文庫(研究者に条件つき公開)として前田育徳会が運営・管理。
→関連項目図書館前田綱紀

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世界大百科事典 第2版の解説

そんけいかくぶんこ【尊経閣文庫】

特殊文庫(研究者に制限づき公開)。東京都目黒区駒場4‐3‐55。加賀前田家伝来の典籍文書その他の文化財を護持し(和書7500部・漢籍4100部。国宝 王羲之孔侍中帖》等22点,重文 《釈日本紀》等72点),財団法人前田育徳会が運営する。前田家5代松雲公(しよううんこう)綱紀(つなのり)(1643‐1724)は,書誌学者と言ってもよく,和漢韓・写本刊本諸種の貴重な典籍文書を蒐集しあるいは影写し,それが今日,文庫の中核であって,庫名も綱紀が自分の代の収穫について尊経閣の名を付けたのを拡張応用した。

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大辞林 第三版の解説

そんけいかくぶんこ【尊経閣文庫】

旧加賀藩、前田家の蔵書を収蔵した文庫。東京都目黒区駒場にある。主に五代綱紀つなのりが収集した和漢書数万部を収める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

尊経閣文庫
そんけいかくぶんこ

加賀藩前田氏の私文庫。5代藩主前田綱紀(つなのり)(1643―1724)は祖父利常(としつね)の遺志を継ぎ文化事業を推進した。その一つが図書の収集であり、書物調奉行(しょもつしらべぶぎょう)(書物才覚(さいかく)奉行)に命じて、皇室、公卿(くぎょう)、幕府、大名をはじめ、古社寺、名家旧家、蔵書家の収蔵する和書・漢籍・蘭書(らんしょ)の刊本・写本、古筆、絵巻物、令状、古書簡などを調査させ、必要な書物・史料は購入、購入不可能なものは書写させた。1926年(大正15)以来前田育徳会が管理運営にあたっている。正確な冊数は明らかでないが、明治維新に際し相当量が散逸したといわれながら、なお数十万冊が収蔵されている。所在地は東京都目黒区駒場(こまば)[田中喜男]

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図書館情報学用語辞典の解説

尊経閣文庫

加賀前田家が収集・保存してきた,江戸時代の藩主によって形成された代表的な文庫.前田家は代々書物の収集に力を入れてきたが,とりわけ三代利常,五代綱紀が書物の収集に熱心であった.明治以降もかなりの典籍を受け入れており,和書7,500部,漢籍4,100部,文書2,500点の中には国宝,重要文化財に指定されているものが多い.貴重な伝本は前田家本と呼ばれている.現在は東京都目黒区駒場にあり,前田育徳会が運営にあたり,制限付きで公開されている.重要な古典籍の影印版は『尊経閣叢刊』(1926-1952)に収められている.

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世界大百科事典内の尊経閣文庫の言及

【図書館】より

…各地の藩学付属の文庫,大名の個人文庫にも注目すべきものがある。前者では尾張の明倫堂,熊本の時習館,米沢の興譲館,鹿児島の造士館などが,後者では前田家の尊経閣文庫,蜂須賀家の阿波国文庫などが知られる。 以上のような漢籍中心の文庫が栄える一方,江戸時代も後期になると国書への関心が高まり,塙保己一の申出による中国の《漢魏叢書》をモデルにした国書の類集編纂に対して幕府は助成を行う。…

※「尊経閣文庫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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