日本歴史地名大系 「廻神村」の解説 廻神村めぐりかみむら 広島県:三次市廻神村[現在地名]三次市廻神町三谿(みたに)郡の西端に位置し、高杉(たかすぎ)村から西南に続く沖積平地を占める。西は三次郡東酒屋(ひがしさけや)村。地名は、永享一一年(一四三九)以前の成立と思われる双三(ふたみ)郡吉舎(きさ)町大慈寺蔵の「宗綱語録」に「備后国三谷郡廻神居住 藤氏沙弥道永 于時応永三十五某日」とみえる。鎌倉時代以来、この辺りを支配した江田氏が天文二二年(一五五三)に滅び、その跡地は江良氏を経て毛利氏に帰属したが、毛利元就が隆元に宛てた弘治三年(一五五七)とみられる書状(毛利家文書)に「唯今三吉致高者、入君七百貫、布野七百貫、廻神三百貫、千七百貫知行之由候」とあり、三吉致高の隠居分として宛行われていたことが知られる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by